浦安市生涯学習情報提供システム「まなびねっとURAYASU」蒼天句会

団体紹介

 「蒼天句会(あおぞらくかい)」は俳句を詠み鑑賞するという活動を通して会員の詩的感性の涵養を図り、日々の生活への美的精神を培うとともに、制作活動の成果を社会へ還元することで社会における俳句文化の活性化に寄与することを目的としています。

 「蒼天句会」は先の「あけぼの俳句会」を継承して、2022年(令和4年)10月に設立されました。現在の活動は毎月一度開催される定例句会を主とし、公民館展示なども行っています。これらの活動成果は以下に掲載する通りです。この他、会員の作品集も掲載しています。

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蒼天句会例会報告

◎第22回例会(令和6年8月8日)

 兼題は「朝顔」。傍題として、牽牛花、蕣。熱帯アジア原産のヒルガオ科の一年生蔓草の花。江戸時代に広く親しまれるようになった。朝顔に釣瓶とられてもらひ水(千代女)、朝顔や濁りそめたる市の空(杉田久女)、身を裂いて咲く朝顔のありにけり(能村登四郎)などの句が知られています。俳句歳時記 秋 角川学芸出版抜粋。

第22回蒼天句会 今月の一句 (227.4KB)

 

◎第21回例会(令和6年7月11日)

 兼題は「蛍」。「蛍」には ほうたる、初蛍、蛍火、源氏蛍、平家蛍、夕蛍、蛍合戦、などの関連語があります。「一の橋二の橋ほたるふぶきけり(黒田杏子)」、「蛍火やまだ水底の見ゆる水(福永耕二)」などが「必携季寄せ」に例示されています。

第21回蒼天句会 今月の一句 (240.7KB)

◎第20回例会(令和6年6月13日)

 兼題は「夏座敷」。「夏座敷」はふすま障子などを取り外して風通りをよくし、調度類も涼しげに整えた夏の座敷をいいます。「必携季寄せ」によれば、「美しき声の揃いて夏座敷(伊藤敬子)」、「舩津屋へ水満々と夏座敷(川崎展宏)」が例示されており、また有馬朗人の「風神の絵襖開く夏座敷」、芭蕉の「山も庭もうごき入るるや夏座敷」なども引用の多い句です。

夏座敷机上に「魔王」立っており 輝明
遠雷に入江の小舟見え隠れ 静江
せせらぎの音がもてなし夏座敷 繁一
褪せし遺影並ぶ本家の夏座敷 洋一
風鈴や話の向きの替えどころ 公子
昼下がり夏蝶ゆらり葉にひらり 久恵
水無月や硝子小鉢の箸やすめ 信江
この角はたしか煙草屋月涼し 公子
明治人(めいじびと)来るかも本家の夏座敷 洋一
運針を習いし母と夏座敷 静江

 

◎第19回例会(令和6年5月9日)

  兼題は「風薫る」。「風薫る」は夏の季語、初夏に新緑や若葉を吹き渡るさわやかな風をいいます。語源は漢語の「薫風」です。角川書店版「必携季寄せ」によれば、「押さえてもふくらむ封書風薫る(八染藍子)」、「薫風に東寺の塔のはばたくや(小島花枝)」が例示されています。以下は当会会員15名、講師1名の出席者による互選の高得点句です。

繕わぬ暮らしが寧(やす)し柚子の花 重子
海霧深し添うて草食む母子馬 重子
理科室へ渡る廊下や風薫る 洋一
歪なる二個が寄りそふ草の餅 孝志
薫風や畳に積みし古書の山 繁一
風薫る秒針のなき花時計 婦紗子
繰る辞書の紙の薄さよ新樹の夜 公子
風薫る君の軌跡の「ボルドニュイ」 輝明
丸刈りの羊が跳ねる風薫る 紹子
口笛の吹けた日風は薫りたり 輝明
九十九折花背峠の春遅し 鎭夫

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蒼天句会作品展示

◎ 2023年10月28-29日(美浜公民館文化祭)

 

展示作品23101    展示作品23102    展示作品23103   

展示句集

◎ 2023年3月4-5日(美浜公民館)

展示作品23031    展示作品23032    展示作品2303  

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会員作品集

<句集>

大西孝志  自選二十句 (2023.4-2024.3)

<随想>

北 洋一 6月例会 私の投稿句の背景「本家の夏座敷抄」

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